「カジュアル面談って聞いていたのに、がっつり一次面接だった」
「カジュアル面談なのに落ちるって、どういうこと?」
このような経験をされた方もいらっしゃるかと思います。
私も過去に「カジュアル面談だから」と言われて油断し、面談後に一切連絡が来なかった経験があります。
カジュアル面談は「見極めの場」でもある以上、ちょっとした心構えと準備で結果が変わります。
この記事では、10回の転職を経験した筆者だからこそ伝えられる「落ちないための本質的なポイント」を、わかりやすくまとめました!
たとえば——
- 「5分で終わった面談」は何を意味していたのか?
- 「逆質問ゼロ」が不採用につながる理由とは?
- たった1分で印象が変わる自己紹介のテンプレート
- 落ちたあとも「次につながる人」がやっている習慣
この記事を読めば、「なぜ落ちたのか」ではなく、「どうすれば次のステップに進めるのか」が明確になります。
💡記事の重要ポイント💡
- カジュアル面談でも落ちることは普通にある
- 面談は実質的に「最初の選考」として機能している場合がある
- 企業は「動機づけ」だけでなく「見極め」のためにも実施している
- 落ちる人に共通する6つの特徴を具体的に解説
- 落ちないための準備ポイント(企業研究・逆質問・自己紹介など)を実践的に紹介
- 転職10回の筆者が伝えたい後悔しないための3つの心得

カジュアル面談でも落ちるの?よくある6つの誤解とその真実

「カジュアル面談って、正式な選考プロセスではないでしょ?」と思っている人は意外と多いんです。
でも実際は、企業側はしっかり「見極め」をしています。特に中途採用では、この面談で「合うかどうか」をチェックしていることも。
次の選考に呼ばれないなど、実は「見送り」という判断をされることもあり得ます。
ここでは、よくある誤解と現実を6つに分けて解説していきます。
- 「カジュアル=合格前提」は大きな誤解
- 実は面接と変わらない「見極めの場」である
- 「雰囲気を見るだけ」では終わらない理由
- 中途採用では「最初の選考」になっていることも
- 落ちたかどうかは「次の案内がない」で判断される
- 「5分で終了」「また連絡します」は不採用のサイン?
①「カジュアル=合格前提」は大きな誤解
カジュアル面談ってラフな感じで話して終わりでしょ?通過前提だよね?
このように思っていたら、それは危険な思い込みです。
実際、多くの人が「カジュアル面談の後、次に進まなかった」経験をしています。
たしかに「選考ではない」と説明されることもありますが、企業側はあなたの人柄や話し方、志望度などをしっかり見ています。
これは、選考ではない形式でも、企業があなたの情報を得る場であることに変わりはありません。
たとえば、「服装は私服でいいと言われたから、Tシャツで行ったら、後日、選考に進めませんでした」ということもあり得ます。
たとえカジュアルと聞いていても、ビジネスマナーを軽視すると、その印象が、「評価」につながってしまうんです。
つまり、選考のように扱われる可能性がある以上、「合格前提」と思わずに、しっかり準備して臨むことが大事なのです。
②実は面接と変わらない「見極めの場」である
カジュアル面談というと、「お互いを知る場」としての印象が強いかもしれませんが、採用企業にとっては候補者を選別する場でもあります。
実際、カジュアル面談で好印象を持たれた人だけが、正式な選考に進む仕組みになっていることもあります。
人事担当者によると、「面談の段階でも、企業カルチャーに合わない人、意欲が見えない人はここでお断りすることもある」とのこと。
つまり、「面談=評価されている」という認識を持っておかないと損なんです。
具体的には、「御社に興味はありますが、まだ転職するか決めていなくて…」などと濁すと、「本気でキャリアの事を考えていない」と判断されてしまうことも。
カジュアル面談でも、ある程度の「熱意」と「意欲」は求められているのです。
③「雰囲気を見るだけ」では終わらない理由
「企業側も気軽に会ってるだけでしょ?」と思いがちですが、実はそうではありません。
企業はカジュアル面談を通して、あなたが企業のカルチャーに合いそうか、すぐに成果を出してくれそうかなど、「ソフトスキル(=人柄やコミュニケーション力)」を見ています。
たとえば、雑談の中で、「どんな働き方を大事にしてますか?」と聞かれたときに、「定時退社が絶対ですね」と答えると、企業の雰囲気次第では「柔軟性に欠けるかも?」と思われることも。
こうした何気ない会話でも、あなたの価値観や考え方が伝わるからこそ、判断材料になっているんです。
つまり、「雰囲気を見る」とは、「一緒に働けそうかどうか」を測っているということ。
ここでズレを感じられると、次に進めないケースも出てきます。
④中途採用では「最初の選考」になっていることも
特に中途採用においては、カジュアル面談が「実質的に最初の選考ステップ」として機能していることが増えています。
企業によっては、ここでの内容をもとに社内で「この候補者を次のステップに進めるか」を協議しているんです。
または、ここで落とす、ということまではしなくても、カジュアル面談でヒアリングした内容は次の面接官に申し送りしていることも。
とくにスカウト(ダイレクトリクルーティング)経由の場合、「まずはお話しだけでも」と言いつつも、実態は「最初のふるい」だったりします。
だから「形式的な場」だと思って気を抜くと、「選考に進めない=落ちる」という結果になりがちです。
企業としても限られた時間で多くの候補者と会うので、最初の面談から選別するのは効率的。
だからこそ、こちらも「0.5次面接」くらいの準備と意識を持つことが必要です。
⑤落ちたかどうかは「次の案内がない」で判断される
カジュアル面談で落ちたかどうかって、企業は教えてくれないよね?
実はその通りで、はっきり「不合格」とは伝えられないことがあります。
というのも、カジュアル面談は選考ではないという建前があるため、「不採用通知」を出さずに終わるケースが一般的。
そのため、面談後に企業側から何のアクションもなければ、それは「落ちた」可能性が高いと判断できるでしょう。
人事側から「また何かあれば連絡しますね」と言われて、その後一切音沙汰がない場合は、残念ながら見送りと考えていいでしょう。
⑥「5分で終了」「また連絡します」は不採用のサイン?
面談時間が予定より大幅に短かったり、「また別の機会に」など曖昧な言葉で終わることってありますよね。
これは、その場で見込みがないと判断された可能性があります。
たとえば、30分の予定が10分で終了したり、逆質問の時間もなく「本日はありがとうございました」と言われた場合などが該当します。
人事の間では、「もう選考には進めないな」と感じたら短く終わらせるというサインを出すことがあります。
もちろん例外もありますが、「あれ、早かったな…」と感じたら、次の機会への対策を考える合図かもしれません。
企業はなぜカジュアル面談を行うのか?本音で知る4つの目的

カジュアル面談って、企業側は何のためにやってるの?
実は企業にとっても、ただ話して終わりではなく、採用戦略上とても重要なプロセスなんです。
カジュアル面談は、以下の4つが主な目的です。
- 自社に興味を持たせる「動機づけ」の場
- ミスマッチを防ぐための「フィルター」
- 「将来の採用候補」として記録するケースも
- 応募者の本気度やカルチャーフィットを見極めたい
①自社に興味を持たせる「動機づけ」の場
カジュアル面談は、求職者に「応募したい!」と思ってもらうための「営業活動」でもあります。
求人票やホームページだけでは伝わりづらい企業の魅力や雰囲気を、人を通じてリアルに伝えるチャンスなんです。
特に知名度の低い会社の場合、応募者がその会社に対する情報をあまり持っていないことが多いので、直接魅力をアピールする場になるでしょう。
たとえば、エンジニアを採用したいベンチャー企業が、実際の開発リーダーを面談に出すことで、「この人と働けるなら楽しそう」と感じてもらう。
これって文章だけでは伝わらない価値ですよね。
特に「売り手市場(人材が不足している状況)」では、企業は優秀な人材に選んでもらう立場にあります。
だからこそ、「カジュアルに会ってもらって、自社の良さを感じてもらいたい」と考えているのです。
②ミスマッチを防ぐための「フィルター」
企業が一番避けたいのは、「採用したけど、馴染むことができずにすぐ辞められた」というケース。
だからこそカジュアル面談では、「この人は本当にうちに合うかな?」という「「カルチャーフィット(自社の価値観や社風との相性)」を確認しています。
たとえば、自由な社風の企業で、「指示されたことだけやりたい」というタイプだとミスマッチになりやすいですよね。
そういった相性を、面談の会話や質問のやり取りの中で見ているのです。
逆に、求職者にとっても「この会社、思ってたよりも厳しそうだな」と感じるきっかけにもなるので、お互いにとってメリットのある「フィルター」になっています。
③「将来の採用候補」として記録するケースも
カジュアル面談で「今回は選考に進まなかったけど、印象は良かった」という人は、「タレントプール(採用候補者のデータベース)」に登録されることがあります。
たとえば、今回の募集ではポジションが合わないけど、数カ月後に別のポジションの募集があった際にはすぐに声をかけられるように「候補者リスト」としてストックしておきます。
これは特に外資系企業や成長中の企業でよくある手法です。
LinkedInやビズリーチなどのスカウト型サービスでも、過去に面談した人にまた声がかかるのは、こうした記録が活用されているからです。
④応募者の意欲度やカルチャーフィットを見極めたい
企業は「この人、どのくらい真剣にうちを見てくれてるのかな?」という意欲度を面談で確かめようとしています。
これは本気度の低い人を無駄に選考に乗せないためでもあります。
たとえば、「他社が第一志望なので、御社は話を聞くだけで…」といったスタンスだと、企業側は「うちの優先順位は低いな」と判断しやすいですよね。
また、話し方や質問の内容から、その人が会社の価値観や文化に合いそうかも見ています。
カルチャーフィットはスキルよりも重要視されることもあるポイントです。
スキルは入社後の研修やOJTで向上させることができますが、カルチャーフィットは性格的な要素もあるため、なかなか軌道修正するのが難しいからです。
見られているポイント | 具体例 |
本気度 | 面談への準備度、質問内容、受け答えの姿勢など |
カルチャーフィット | 働き方・価値観・チーム志向か個人志向か など |
こんな人は要注意!カジュアル面談で落ちる人の6つの特徴

カジュアル面談ってリラックスして受ければOKでしょ
このように思って油断していませんか?
実は、ちょっとした油断や準備不足が原因で、選考に進めないことも珍しくありません。
以下の6つの特徴に1つでも当てはまったら、要注意です!
- 「企業研究不足」で質問が浅い・反応が薄い
- 「逆質問ゼロ」で興味がないと思われる
- 「志望動機・転職理由」が曖昧すぎる
- 「自己紹介」が長い・まとまっていない
- 「振る舞いがラフ」「服装がカジュアルすぎる」
- 「温度感が低く、やる気が見えない」
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう!
①「企業研究不足」で質問が浅い・反応が薄い
カジュアル面談とはいえ、企業の基本情報すら把握していないとすぐにバレます。
「御社の事業内容は?」なんて聞いてしまうと、「あ、この人何も調べてないな」と思われてしまいます。
たとえば、求人や公式サイトに「グローバル展開を強化中」と書いてある企業に対して、「今後は海外展開とか予定されているのでしょうか?」と聞いてしまうと、事業の理解の浅さが露呈しますよね。
こうした質問の質で、「本気度」や「理解度」が判断されているんです。
最低限やっておくべき企業研究:
- コーポレートサイトをざっと見る
- 最新ニュースやIR(投資家向け情報)を見る
- 社長・社員のインタビューを読んでおく
②「逆質問ゼロ」で興味がないと思われる
「何か質問ありますか?」と聞かれて「特にありません」と答えると、それだけでネガティブな印象を与えることがあります。
なぜなら、これは企業に興味がない=志望度が低いと受け取られてしまうからです。
実際、人事担当者の多くが「逆質問で相手の温度感を測っている」と話していますので逆質問がない相手には意欲度を疑ってしまいかねません。
質問の内容から、「この会社について真剣に考えているか」が見えてきますよね。
たとえば、以下のような質問は、関心の高さを伝えるのに効果的です:
- 「●●部署ではどんな人が活躍していますか?」
- 「御社の中長期的なビジョンについて、実際の現場ではどのような取り組みが実施されていますか?」
いっぽう、
「残業ってありますか?」
「有休はいつ付与されますか」
といった質問だけだと、「福利厚生だけが気になる人」に見られかねません。
③「志望動機・転職理由」が曖昧すぎる
「なんとなく雰囲気がよさそうだったから」といったあいまいな理由では、カジュアル面談でも評価されません。
企業は「なぜ今の職場を辞めたいのか?」「なぜうちなのか?」を詳しく聞いてきます。
たとえば、「今の職場に不満はあるけど、どこが良いのかまだわからなくて…」と話してしまうと、「まだ気持ちが固まっていない人」として見られてしまいます。
以下のように、転職理由と志望動機はセットで語れるようにしておきましょう。
項目 | 例文 |
転職理由 | 「今の勤務先は国内の事業に注力しており、グローバル案件に関われないため」 |
志望動機 | 「御社の海外展開に強みがあり、そこに関わることができると感じた」 |
④「自己紹介」が長い・まとまっていない
カジュアル面談の冒頭で「では簡単に自己紹介をお願いします」と言われた時、ダラダラ話しすぎていませんか?
それは、印象をかなり悪くしている可能性があります。
特に、私のようにキャリアが長くなると、どうしても多くのことを伝えようとして長くなる傾向があります。
自己紹介は基本的に「1分以内」がおススメ。
短い、と思われるかもしれませんが、採用企業が聞きたいところは後で深掘りされますので、自己紹介では自分が一番伝えたいことに集中して大丈夫なのです。
ポイントは、「何をやってきたか」「何が得意か」「今後何をしたいか」の3点を簡潔に伝えることです。
⑤「態度がラフ」「服装がカジュアルすぎる」
「カジュアルって言われたからTシャツで行った」
「雑談だからって腕組んで座ってた」
どちらも企業側からするとNGです。
「カジュアル」という言葉に惑わされて、ビジネスマナーをおろそかにすると落ちる可能性大です。
実際、カジュアル面談においても服装や態度は見られています。
私はエンタメ業界で働いており、普段の服装はかなりカジュアルですが、それでも面談・面接に臨むときはマナーを意識するようにしています。
服装のおススメは「オフィスカジュアル」:
OKな例 | NGな例 |
襟付きシャツ、ジャケット、チノパン | Tシャツ、デニム、サンダル |
また、オンライン面談では「部屋が散らかっている」「目線がカメラから外れている」なども印象ダウンにつながります。
もし、どの程度カジュアルにしてよいかわからない場合は、転職エージェントに相談してみましょう。
⑥「応募企業・業務に対する熱量が低く、やる気が見えない」
企業がカジュアル面談で最も見ているのは「この人、本当にうちで働きたいと思ってる?」という熱量です。
たとえば、「まぁ、御社も含めていろいろ検討中です」と言ってしまうと、「じゃあ選考に進めるほどではないかな」と思われることも。
逆に、「今までにない画期的なビジネスモデルだと感じたので、実際に社員の方からお話を聞いてみたいと思いました」といった言い方なら、「前向きな姿勢」が伝わります。
もちろん100%の志望度でなくても構いませんが、興味を持って話を聞きに来たことはちゃんと伝えるべきです。
カジュアル面談で落ちないために!事前準備と当日のポイント7選

「カジュアル面談だから大丈夫」と思って油断していると、評価を下げてしまいかねません。
実はちょっとした準備や心構えが、その後の選考へのチャンスを大きく左右します。
今後のステップのためにも以下の7つのポイントを押さえて、カジュアル面談で良い印象を残しましょう!
- 企業・業界・競合他社の基本情報を把握する
- 「自己紹介・キャリアの軸」を1分で語れるようにする
- 「逆質問」を3つ以上用意する
- 「履歴書・職務経歴書」は念のため持参する
- 「カジュアル面談=選考の一部」として心構えを整える
- 服装・マナー・話し方も面接と同等に
- お礼メールは必ず送って印象を残す
①企業・業界・競合他社の基本情報を把握する
まず最低限として、企業の公式サイト・IR情報(株主向けの業績報告)・業界ニュースなどには目を通しておきましょう。
ここを押さえておかないと、面談中の会話が浅くなり「この人、うちに興味ないのかな?」と思われがちです。
調べるべき項目は以下のとおり:
項目 | チェックポイント |
企業情報 | 事業内容・設立年・拠点・代表者など |
ニュース | 新製品リリース・業績発表・買収など最近の話題 |
競合他社 | 同じ市場で戦う会社とどう違うか |
たとえばSaaS(クラウド型サービス)の会社なら、「自社開発比率が高いですね」などの一言があるだけで、「ちゃんと見てるな」と思ってもらえます。
②「自己紹介・キャリアの軸」を1分で語れるようにする
カジュアル面談では「では簡単に自己紹介をお願いします」といきなり言われることが多いです。
その時に重要なのは、「簡潔さ」と「キャリア軸の一貫性(専門性)」。
1分でスッキリ伝えられると、それだけで印象が良くなります。
構成はこれでOK:
- 現在の職種・経験年数
- どんな成果をあげてきたか
- 今後どんなキャリアを目指しているか
例:
「現職の株式会社〇〇では、営業職として5年間、法人向けにソリューション提案をしてきました。2年連続で全国1位の成績を達成し、現在はリーダーとしてチームマネジメントも行っています。今後はより裁量の大きい環境で、グローバル案件にも挑戦したいと考えています。」
③「逆質問」を3つ以上用意する
面談終盤で必ず聞かれるのが、「何か質問はありますか?」という「逆質問タイム」。
ここで何も聞かないと、興味がないと思われがちなので、最低でも3つは用意しておくのが安心です。
また、質問内容は面接官の役職によって調整が必要です。
例えば、私の場合は、
実務を担当している面接官:日常業務に関する質問
役員クラス:事業部・会社単位に関する質問
を用意しています。
④「履歴書・職務経歴書」は念のため持参する
「カジュアル面談だから応募書類はいらない」と言われても、いつでも出せる状態にしておくことが重要です。
特に対面の場合、「もしよければ今お持ちの経歴を拝見できますか?」と言われることもあります。
書類に何を書くべきか迷ったら、「最近の実績3つ+強み+キャリア志向」が伝わればOKです。
⑤「カジュアル面談=選考の一部」として心構えを整える
企業から「カジュアル面談なので、正式な選考ではないですよ」と言われても、実際は選考の一部として見られていることが多いです。
なぜなら、カジュアル面談での言動や取り組む姿勢が、面接官の中で印象(特にネガティブな印象)としてはどうしても残ってしまうからです。
だからこそ、準備をせずに行くのは非常にもったいないと言えます。
カジュアル面談で見られているのは以下のような点です:
- 志望度・温度感
- 価値観の一致(カルチャーフィット)
- 話し方・理解力・思考の構造化
これらは書類ではわからない「人柄」を評価する材料。
カジュアルな雰囲気だからこそ、つい本当の自分の言動が出てしまうこともあります。
⑥服装・マナー・話し方も面接と同等に
「カジュアル」と言っても、「ビジネスカジュアル」を超えてラフな服装はNGです。
Tシャツやスニーカー、オンラインで寝起き感が出る格好などは避けましょう。
応募する企業によって許容度は変わりますが、迷ったら保守的に考えておくのがおススメです。個性は言動で表現するようにしましょう!
また、マナーや話し方もポイント。以下の点に注意:
- 話すスピードを落ち着かせる
- 相手の話を遮らない
- うなずきや相づちで共感を示す
服装の目安(男性):
- 襟付きシャツ+ジャケット(ネクタイは業界の雰囲気で判断)
- チノパン、革靴(スニーカー不可)
服装の目安(女性):
- ブラウス+ジャケット、膝丈スカートかパンツ
- 明るすぎないナチュラルメイク
⑦面談後のお礼メールは必ず送って印象を残す
面談後24時間以内にお礼メールを送ることで、「礼儀正しい」「丁寧な人」という印象を残すことができます。
内容は以下のようにシンプルでOKです。
お礼メールのテンプレート:
○○株式会社
○○部 ○○様
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
○○様から直接お話を伺い、貴社の○○という取り組みにますます興味を持ちました。
また、私のこれまでの〇〇の経験とスキルを活かして貢献したいという思いがより強くなりました。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
内容はシンプルでも、誤字脱字や名前の間違いには注意してください!
また、もし面談で伝えきれなかったことなどがあれば、お礼メールで補足することもできます。
カジュアル面談で後悔しないための3つの心得

カジュアル面談は「気軽に話しましょう」と言われつつも、実は企業側のチェック項目が詰まった重要な場です。
そこで後悔しないためには、以下の3つの心得を持っておくことが大切です。
- 「カジュアルな雰囲気」に甘えず、「評価されている意識」を持つ
- 「準備した人」が選考につながる
- 「落ちても前向きに振り返る」視点を持つ
①「カジュアルな雰囲気」に甘えず、「評価されている意識」を持つ
カジュアル面談はあくまで「カジュアルな雰囲気」で行われるだけで、内容としてはしっかり評価されている選考の一部です。
たとえば「今日はあくまで情報交換の場です」と言われても、そこで話した態度や質問内容、企業への理解度などが、今後の選考ステップにおいては採用の判断材料になっています。
企業が見ているのは以下のような点です:
評価ポイント | 見られている内容 |
コミュニケーション力 | 話のテンポ・質問への理解・会話の流れ |
興味・意欲 | 逆質問の有無・企業研究の深さ・反応の濃さ |
フィット感 | 自社の雰囲気に合うか、人柄や価値観の一致度 |
「面談って聞いたから気軽にしてたら、他の候補者はしっかり準備してた…」というパターンは本当によくあります。
気軽に話せる空気感でも、「評価されている」意識は忘れずに持ちましょう。
②「準備した人」が選考につながる
「まだ選考じゃないから大丈夫」と思って、企業研究や自己紹介の準備をサボってしまうと、結果的に「この人は本気じゃないな」と判断されてしまいます。
反対に、しっかりとした準備をしていれば、企業側も「この人は他の候補者よりも志望度が高そう」「選考に進んでほしい」と前向きに捉えてくれます。
特に面談前に準備しておきたいのは次の3点です:
- 企業研究(事業内容・強み・競合との違い)
- 自己紹介(1分以内で自分の強みと方向性を伝える)
- 逆質問(最低でも3つ)
③「落ちても前向きに振り返る」視点を持つ
どれだけ頑張っても、カジュアル面談で次に進めないことはあります。でもそれは、自分が劣っていたというより、「合わなかった」だけのことも多いんです。
特に外資系やベンチャー企業では、「今のポジションにマッチしないから今回は見送り」なんて判断が普通にされます。
だから、落ちても必要以上に落ち込む必要はありません。
とは言え、今回の経験を次に活かさないともったいないですよね。
大切なのは、面談のあとに振り返ること。たとえば:
- 質問に対してしどろもどろになった → 事前に質問リストを作っておくべきだった
- 相手の話にうまくリアクションできなかった → 業界の基礎知識が足りなかったかも
- そもそも、自分の経験・スキルをアピールできるポジションではなかった
こうして自分なりに「次はこうしよう」と見直せば、面談を通じて成長していけます。
まとめ
以上、この記事ではカジュアル面談について、転職10回の私の経験から背景・目的・落ちる人の特徴などを説明しました。
✅ 記事の重要ポイントまとめ
- カジュアル面談でも普通に「落ちる」ことはある
- 面談は「評価されている場」という意識が必要
- 企業側は動機づけ・相性チェック・本気度の確認など複数の目的で面談を実施している
- 落ちる人の特徴は「準備不足」「志望動機のあいまいさ」「態度のラフさ」など
- 通過するには「企業研究」「逆質問の準備」「1分自己紹介」などの事前対策が有効
- 面談後のお礼メールも印象アップに欠かせない
- 落ちたとしても、それを次に活かすことが転職成功のカギ
カジュアル面談って、名前のとおり「気軽なもの」だと思いがちですよね。
私も、そんなふうに受けてみたら何の音沙汰もなく終わって、「え、これって落ちたの?」とモヤモヤしたことがあります。
でも、この記事で見てきたとおり、カジュアル面談は「評価の場」であると考えるべきです。
企業はそこで、あなたの人柄や温度感、カルチャーとの相性をしっかり見ています。
だからこそ、たった1回の面談でも、あなたの未来を変えるチャンスになるんです。
逆に言えば、事前に準備さえしておけば、選考に進めるかどうかは「ほぼ決まっている」と言っても過言ではありません。
ちょっとした一言、少しのリサーチ、丁寧なお礼のメール…それだけで他の候補者と差をつけられます。
面談に臨むときは、「どうせカジュアルだから」ではなく、「この機会を最大限に活かそう」という気持ちで臨んでみてください。
たとえ結果がうまくいかなかったとしても、その経験は必ず次につながるはずです。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。最後まで読んで下さりありがとうございました!