こんにちは、にぬきたまごです(@tenshoku_sitara)。
前回の記事では転職活動の自身の失敗事例から学ぶ5つのポイントについて解説しました。
本記事では転職10回の筆者(プロフィール)が、実際に転職したら失敗だった・・・と感じた実例とそのときに実践した3つの対処法を具体的に紹介します。
転職活動に失敗したと悩んでいる方の参考になれば幸いです!
転職に失敗したときの対処法① 合意した労働条件と違うとき
実際に入社してみて、入社前に聞いていた労働条件と違った場合の対処法です。
わたしの場合、賞与の支給時期について見解の相違がありました。
私は入社年度から支給されるという認識でしたが、会社側の認識は入社年度の翌年から支給対象となる、というものでした。
たまたま、この点については内定承諾時に転職エージェントと確認し、メールでも記録として残していました。
その結果、(おそらく転職エージェントも採用企業側とメールで確認していたと思います)、転職エージェントが人事部と交渉してくださり、事なきを得ました。
年収における賞与の割合が大きい場合ですと、初年度の年収に大きく影響します。
悪質な場合は、労働基準監督署等の公的機関に相談するこも可能ですが、まずは人事部や仲介してくれた転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職に失敗したときの対処法② 理想・想定とのギャップが生じたとき
転職後にギャップを感じても、まずはよくあること、誰でも感じることと思いましょう。
ここではギャップへの対処法3つについて説明します。
ギャップへの対処法① ギャップを冷静に分析する
新しい環境でストレスを感じることは自然なことです。
わたしは10回転職していますが、ほぼ全ての転職先で何らかのギャップを感じたことがあります。
まずは、ギャップを感じることが当たり前だと考え、自分が感じているギャップを冷静にリスト化してみましょう。
わたしがそれぞれの転職先で感じたギャップと対処法を順番に説明していきます。
①上司・同僚とのコミュニケーション
中途入社者としては、同僚からコミュニケーションを取りに来てもらえることを期待しがちです。
しかしながら、迎える側としても、中途入社者とどうやって接して良いか分からないことも結構あります。
まずは、自分がどういうキャラクターなのかを理解してもらうことも大事だと思います。
わたしの場合は少しでも共通点を見つけてもらうために積極的に(聞かれなくても)自分のプライベートの話をするようにしています。
「ラーメンが好きなのですが、近くにおススメのラーメン屋はありますか?」、でも良いと思います。誘ってもらえるかもしれません。
社内、部署内でコミュニケーションのハブ(中心)になっていそうな人を見つけて、接してみることも有効です。
また、同時期に入社した人がいる場合は、入社後のオリエンテーションや研修時に積極的にコミュニケーションをとっておきましょう。
その後お互い違う部署に配属されたときに情報交換できる貴重なネットワークになり得ますし、入社後の不安を抱えるもの同士で相談することも可能になります。
②業務フローや社内システム
企業ごとに独自の業務フローやシステムがあるので、わたしも毎度慣れるまでは苦労しています。
メモをとったり、社内マニュアルを参照することはもちろんですが、自分の言葉で自分用に特化したマニュアルや部門やシステムの相関図を作成することもおすすめします。
また、社内マニュアルはしばらく更新されていないことも結構ありますので、気づいた点があったら自分から更新することを申し出るのも好印象だと思います。
さらに、自分が困ったことは次に入社される人も困る可能性が高いので、マニュアルの改善点を提案するのも良いでしょう。
③担当業務の進め方
業務フローやシステムと同様に、業務の進め方も企業によってかなり異なります。
個人の裁量でガンガン進められるところもあれば、細かい点まで上司に報告・相談しながら進めるところもあります。
前職との進め方と大きな違いがある場合は戸惑うこともあります。
入社後しばらくは上司と少なくとも週に1回以上は個別面談の時間を設けてもらうことをおすすめします。
個別面談では、
- 自分が疑問に思っていること
- 業務を遂行するうえで確認したいこと
- 業務で行き詰まっていること
- 改善案など提案したいこと
等まとめて相談できるようにしておきましょう。
ギャップへの対処法② 紹介してくれた転職エージェントに相談する
転職先でギャップを感じて不安になったときは、紹介してくれた転職エージェントに一度近況報告もかねて連絡してみましょう。
転職エージェントから入社後フォローとして様子を伺うために連絡がくることもあります。
転職後に不安に感じる人は結構いますので、転職エージェントも結構その様な相談に対応しており、ノウハウが蓄積されています。
ぜひプロからのアドバイスを受けましょう。
ギャップへの対処法③ まず3か月間は小さな実績を積み重ねる
転職先でストレスが心身の深刻な不調や病気となって現れる場合を除き、転職に失敗したかも・・・と感じても、まずはひとつひとつ小さな実績と成功体験を積み重ねることを心がけましょう。
仮にまたすぐに転職活動を再開するにしても、手ぶらで再開するよりは、少しでも今回の転職によって職務経歴書に追加できる業務や実績があった方が断然有利になります。
前職の知識を活かして業務改善に貢献したり、人脈を活かして顧客やベンダーを開拓したり、今まで人手不足で手付かずになっていた業務を引き取ったり、何か自分が貢献できることを探して提案・挑戦してみましょう。
たとえ小さなことであっても、所属する組織になんらかの貢献を果たしたときに、わたしは同僚から感謝され新しい環境での居心地が格段によくなった経験を何度もしました。
逆に入社後何週間もお客さんのように振舞っていると、社風によっては「プロ意識の低い人」、「適応力が低い人」と思われるおそれがありますので、早めに行動を開始されることをおすすめします。
転職に失敗したときの対処法③ 転職活動を再開する
転職先で様々な対処法を試みても事態が好転しないケースもあります。
わたしも入社後9か月で再転職をしたことがありますが、意外に周りにも転職後数か月で再転職をしている人がいるものです。
転職エージェントからは、1、2年在籍している人よりも在籍数か月の人の方が推薦しやすいとさえ言われてことがあります。
ただし、転職後すぐに再転職というのはやはりリスクが伴い、応募先でも定着性を疑われます。
再転職に向けたステップを順番に説明していきます。
再転職へのステップ① 失敗の原因を分析する
転職活動を再開するときはかならず今回の転職の失敗の原因を分析しましょう。
間違いなく転職エージェントとの面談や採用面接の場で、なぜすぐに再転職するのかを聞かれますので、合理的な回答を準備する必要があります。
失敗からどのようなことを学んだかも説明できるとなおよいと思います。
再転職へのステップ② 転職の目的をアップデートする
転職に失敗した分析を整理したあとに転職の目的をアップデートする必要があります。
今回の転職時に見落としていたことを次の転職で活かすべきです。
失ってあらためて認識した前職のメリットもあるはずです。
前職と現職のメリット・デメリットを比較して、自分にとって重要である項目を再度整理しましょう。
再転職へのステップ③ 転職エージェントにコンタクトする
自分の中で再転職の目的が整理できたら転職エージェントにコンタクトしましょう。
ここでいう転職エージェントは現職を紹介してくれたエージェントだけではなく、再転職を支援してくれる可能性のあるすべてのエージェントです。
現職を紹介してくれた転職エージェントの場合、現職の在籍期間によっては次の転職を支援できないケースもありますので、ここでは幅広く打診されることをおすすめします。
もちろん、転職サイトへの登録も転職方法のひとつですが、現職の在籍期間が短い場合は転職エージェントのサポート・口添えがあった方が書類選考の通過率もあがると思います。
再転職へのステップ:番外編 出戻りを打診する
労働人口の減少もあり、企業も以前よりも出戻りに対して寛容になっています。
まだ前職と良好な関係を維持している場合は、転職が失敗であったことを元上司や元同僚とに相談するのも選択肢のひとつです。
既に後任が採用されていることがほとんどと思われますが、採用した後任が馴染めずすぐに退職したり、まだ後任を採用できていないケースもあり得ます。
その場合、前職の企業としても新たな人材を採用するよりもOBを採用する方が合理的と判断するかもしれません。
転職に失敗したときの対処法:まとめ
以上、前回の記事では転職に失敗しないためのポイント、本記事では失敗した場合の対処法について説明しました。
転職に失敗したかも、と感じても、以下の3つを実践してみることをおススメします。
- ギャップを冷静に分析する
- 紹介してくれた転職エージェントに相談する
- まず3か月間は小さな実績を積み重ねる
それでも事態が改善されない場合は転職活動を再開することも選択肢のひとつです。
実際にわたしも転職して半年程度で転職活動を再開しましたが、現職の在籍期間が短かかったにもかかわらず数か月後に同時に2社から内定をいただきました。
わたしの長い転職活動経験においても複数の企業から同時に内定をいただいたのはこのときが初めてでした。
- 転職活動を再開したタイミングが転職市場的に良かったこと
- 転職エージェントのサポートがあったこと
- 転職の失敗を自責思考で説明したこと
の3つが要因だったと考えています。
この記事が少しでもみなさんの不安を払拭する一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
筆者おすすめの転職エージェント(ミドル世代向け) [PR]
これまで転職10回の経験をもつ筆者のおすすめ転職エージェントを紹介します。
実際にわたしが登録して応募・面接のサポート、オファーの条件交渉などを行っていただいたエージェントになります。これらの転職エージェントには40代以降になっても、転職回数が9回になっても求人案件をご紹介いただいています。
それぞれ別の記事でも詳しく解説していますので、よかったらあわせてご覧ください。
MS-Japan(エムエスジャパン)
MS-Japanは管理部門の職種に特化した転職エージェントです。わたしは登録して10年以上になりますが、登録していて実感しているメリットは以下の5つです。
- キャリアアドバイザーの質が高い
- 優良な案件が多い
- 日系・外資系両方の案件を扱っている
- 管理部門の案件を専門的に扱っている
- ミドル層のみではなくシニア層(50歳以上)の案件にも力を入れている
職種専門型の転職エージェントになりますので、他の総合型エージェントとの併用をおススメします。
ロバート・ウォルターズ
ロバート・ウォルターズはロンドンに本拠地を構える外資系・グローバル企業特化型エージェントです。
わたしは5年以上登録しておりますが、ここ数年はわたしのお付き合いのある転職エージェントの中で一番多くの案件をご紹介いただいています。
わたしが実感しているロバート・ウォルターズのメリットは以下の5つです。
- 外資系の案件が豊富
- 他の外資系特化型エージェントと比較してキャリアコンサルタントの質が高い
- 優良・高収入の案件が多い
- ミドル・シニア層の案件も比較的多い
- 実務経験があればTOEICのスコアを問われない
外資系企業を選択肢に入れている方は登録必須の転職エージェントと言えると思います。
エンワールド・ジャパン
エンワールドも外資系・グローバル企業特化型エージェントで、わたしは登録して10年以上になります。入社後の活躍までサポートすることをアピールしており、わたしも実際に入社後にトラブルを解決していただいたことがあります。
わたしが実感しているエンワールドのメリットは以下の5つです。
- 外資系・グローバル企業の案件に特化
- 転職後のフォロー体制が充実
- 他の外資系特化型エージェントと比較してキャリアコンサルタントの質が高い
- 優良・高収入の案件が多い
- ミドル・シニア層の案件も比較的多い